2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

平和をつくる --- 「正義」を取るか「平和」を選ぶか

神である主は、その土地から、見るからに好ましく食べるのに良いすべての木を生えさせた。園の中央には、いのちの木、それから善悪の知識の木を生えさせた。(旧約聖書 創世記 2章9節) しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食…

蝶の羽ばたきと鳥の視点

非線形な方程式でモデル化されるとき入力誤差が時間に対して非線形とくに指数関数的に拡大してしまうような性質はバタフライ効果と呼ばれている。北京での蝶の羽ばたきがニューヨークで嵐をひきおこす、というような比喩的表現で。実際、半年後の特定の場所…

訃報

確率微分方程式の伊藤清氏が11月10日にお亡くなりになった。93歳。 文化勲章を受章されると文化の日に報道されていたが皇居での映像では拝見しなかった。ノーベル物理学賞を受賞された小林氏と益川氏、指揮者の小澤征爾氏、作家の田辺聖子氏は映っていた。き…

歴史的偶然や政治的必然だけでなく

もしも、修験道と神道のルーツに古代ユダヤ教と原始キリスト教が含まれ、 大乗仏教と密教の成立に原始キリスト教と古代東方キリスト教の影響が関与していたのなら 日本である時期に神仏習合が起こる必然性と親和性は教義的側面のうちに内在していた、と言え…

しっぽのきもち

きのう、ネコが吐いた。 記録をつけ始めて間もないのでまだ周期のゆらぎの程度を見立てるところまできていない。外出の頻度や気温の変化、えさの種類や与えた時間の変動なども影響するのかもしれない。けれどもそれらは記録せず、とりあえず今後も吐いた日付…

エピソード記憶の想起と生成の連鎖

ふと耳にしたときに、あの頃の懐かしいメロディだと気づかせるだけでなく 初めて聴いた人にさえも情景を想い出させる歌、あるいは曲。 こころに沁みる、心に残るといわれる作品には もしかして、そのような特徴のあることが多いのだろうか。

ウェブを通じたNHKの資産活用

NHKオンデマンドの利用料金が決まりました 来月1日からNHKの番組がウェブで有料配信スタート。1番組105円〜315円。見放題は1月あたり1、470円とのこと。 素晴らしい。 NHKに眠る資産が社会に還元されNHKにも視聴料以外の新しい収入源が誕生する…

復刊されないかな

はてなブックマーク経由で梅田氏のエントリーから「日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で」を知り水村美苗さんの他の本も読みたくなった。 数冊、文庫で出てるうち、「私小説 from left to right (新潮文庫)」という作品が気になった。私小説 from left to r…

「日本語が亡びるとき」を読んで

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で作者: 水村美苗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/11/05メディア: 単行本購入: 169人 クリック: 12,657回この商品を含むブログ (459件) を見る枝葉末節を抜きにして言えば著者の危機感とその論拠は納得感を与えるも…

ある青年

小学校6年生のとき父親と虫取りに出掛け、交通事故にあい 1年4ヶ月意識不明となりその後、幸いにして回復。 現在自宅で家族と暮らしリハビリを続ける車椅子の青年。 病床でお父さんが眠り続ける息子の耳元で来る日も来る日も ずっと赤いりんごの唄をくち…

抽象から具象へのマッピングをもたらす自己関与

どこかの広い公園にギターをもった女性がいた。 彼女の歌を聴くために集まった人々は数十人いる。十重二十重。 カメラが周囲の人の表情を映す。 年配の人が多い。彼女とは世代が明らかに違う。 聴き入っている様子が表情から判る。男性も女性も。 記憶の向こ…

共感覚的表現と撞着語法

「テレビの可能性 吉田直哉が残したもの」と題するNHKの特番を昼過ぎに見かけました。 制約は時に情熱を持つ人の意欲を掻き立て道に気づかせ導くことがあるのでしょうか。家紋を次々に映し、それに武満徹氏による効果音を流すという実験的な番組の制作過程も…

黄金の源氏絵巻

NHKスペシャル「源氏物語 黄金絵巻の謎」を少し見ることができた。江戸時代に作られたと見られるこの絵巻の異常な点は、通例、源氏絵巻には華やかで雅な場面が選ばれ描かれるのに、この作品には光も影も双方描かれている、とのこと。巻物が裁断されオークシ…

洗濯日和、ネコ外出

日が暮れ、明かりをつけて玄関を開ける。 しばし待つと暗闇の奥で物音あり。 外出中のネコが体を低くして真っ直ぐに駆けて帰宅した。 子猫の頃とは違ってゆっくりと歩を進める様子が最近では多かったのに。 まるで睨み合いのバランスが崩れた時のネコたちの…

なぜ紫だったのか

英国のチャールズ皇太子ご夫妻が日英両国の外交関係樹立150年を機に10月末に5日間来日されました。天皇皇后両陛下とお会いになった後、奈良の東大寺と正倉院を訪問され東大寺の大仏もご覧になったようです。この東大寺に神輿にまつわる出来事があった…