ウェブを通じたNHKの資産活用

NHKオンデマンドの利用料金が決まりました


来月1日からNHKの番組がウェブで有料配信スタート。1番組105円〜315円。見放題は1月あたり1、470円とのこと。
素晴らしい。
NHKに眠る資産が社会に還元されNHKにも視聴料以外の新しい収入源が誕生する。
ただ、将来的に全配信を無料化あるいは一部無料配信を検討されるのはどうでしょう。
仮に完全無料配信が実現すれば、目的を持ちつつ情報を探す企業人のボリュームを越えて時間と好奇心のある若者や老人、離職者、経済的困窮にある人たちにも、質の高いコンテンツを得られる機会が開かれます。
一つの収入源を手放すことになりますが日本にとっては長期的にたいへんな益をもたらしそうに思えます。また、日本に強い関心を持つ外国語話者に日本語による日本についての高品質の情報を提供することにもなり、ソフト・パワーとか魅力戦略といった観点からも賢明な選択肢になりえそうにも見えます。
この戦略は梅田望夫氏によって紹介され話題となっている水村美苗氏の新刊「日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で」で提示されている危機意識とも呼応しうると感じます。

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

「情報」と国家戦略

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