緩まないナット
ハードロックナット。
絶対に緩まないナット。安全が厳しく要求される現場で活躍するナット。そのような部品が日本の企業で作られ明石海峡大橋、新幹線、スペースシャトルを支えているという。そのような優れた機能を持つ部品が存在することを偶然見たテレビで初めて知りました。http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/bn/081027.html
印象に残った事柄
- 特許は小出しに。少しずつ。
- 用途開発は無限にある。
- 生まれたての商品は気力で売り込む。開発者がその良さを知っているため販売に関与する際、情熱と信念を持っているためあきらめず、へこたれにくい、という体験に裏づけされた文脈のうえで。
- 社長の部屋のドアは開かれている。
- ひらめいたらとにかく書く。図示。問題認識とアイデア出し。
- すばやく試作にとりくむ。
- 頭に余裕が無いとアイデアは生まれない。煮詰まったら別のことをする。アイデア作りにはリラックスも必要。
- 緩んだら閉めなおす。それが常識の時代に緩まないナットをつくることを考えた。
- 散歩中、神社の鳥居のくさびを見て、解決方法をひらめいた。
- 震度8下で通常のナットは振動のため外れるが、ハードロックナットは外れない。若林社長によれば現時点でこれに耐えられるナットは他に無い。
- 職場に趣味の乗れる鉄道模型がある。煮詰まって気分転換するとき乗っている。
- リーマンブラザーズ幹部のボーナスは約19億円。
- ハードロックナット製造会社の年商は12億円。
- 通常のナットは1つ5円〜7円。ハードロックナットは20〜30円。
- 特許料等で多く儲けることよりも市場に広く浸透し長く存続する企業経営を目指している。
- ものづくりという表現がマスコミで頻繁に出始めたのは90年代以降。
- ものづくりという表現が登場してきたことは日本の製造業の構造的な危機的状況を反映しているのではないかという指摘。